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2014年5月24日土曜日

TS-990S、TS-520風の円盤ダイヤルが復活?した

機能満載のケンウッドの TS-990S だが、このクラスでは当然ながら 2-VFOだ。
それ故、メイン ディスプレイでもサブ ディスプレイでも、周波数は2波同時にデジタル表示される。
アナログ機からデジタル機は移行するにあたって、外観として、真っ先に変わるのが周波数表示の仕方だ。
TS-990Sのサブダイヤル
アナログ機の場合は、メインダイヤルの鍔に沿った周波通目盛とフロントパネルの小窓の内側で回る円盤ダイヤルとで目的の周波数に合わせていた。

バックラッシュの極力少ないメカニカルな機構が必須であったが、周波数精度の向上や安定度・信頼性の面では限界があった。

それが、昨今のトランシーバーでは、デジタルは当たり前。すべからく、周波数はデジタル表示である。

TS-990S の場合も、それらに準じたデジタル表示だが、何と何と、切り換えて、往時の円盤表示のダイヤルに似せることが出来る。

一目盛が 1kHzで、デジタル表示のように、100Hzや 10Hz単位では読み取れないが、大雑把に 20kHzとか 30kHzくらい周波数を変えるのであれば、目盛を頼りに一気に回せば済む訳だ。しかも、メインダイヤルと同軸になっているかの如く、滑らかに手に付いて回る感触が堪らなく良い。

デジタル表示だと、常に暗算しながら、数字の変わる様を目で追う必要があり面倒だ。世の中、あっちもこっちもデジタルが氾濫しているが、アナログはアナログ成りのメリットがある。
そんな事もあってか? TS-990S のアナログダイヤルは使い勝手が良さそうだ。センター周波数付近がハイライト状態で、その両側をアンダーにしてメリハリを付けているあたりは、小憎い細工だ。

昔々、世話になったトリオの時代の TS-520S も未だ手元にあるが、流石に出番は無い。しかし、こんなピカピカの最新モデルに、往時の技が生かされているなんて、リバイバルの最たるものだ。

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